高市早苗、応援演説で前代未聞の「天皇利用」発言 “落選すると陛下にご迷惑が”
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注目のコメント
高市さんは軽々しく天皇の名前をお使いになりますが、ご自身の国家観と天皇家のお考えが全く違うことをどう感じておられるのか。
靖国神社について、天皇は1975年を最後に参拝をされていません。
A級戦犯の合祀に対して昭和天皇はかねてより反対の意思を示されていたにもかかわらず、宮司を務めていた松平永芳氏がご意向に逆らって合祀を強行したからです。
その経緯が書かれた「富田メモ(富田宮内庁長官の日記)」が2003年に日経新聞にすっぱ抜かれました。
最近では2019年の靖国神社創建150周年に際して、靖国神社が宮内庁に「天皇の行幸請願」を出しましたが、検討すらされずに断られています。
更に言えば日の丸、君が代についても、昭和天皇は「強制でないのが望ましい」と述べられています。
安部さん、高市さんをはじめとした民族保守系の方々は天皇陛下のお名前を出すのがお好きですが、天皇陛下御自身のお考え、お気持ちをどう考えているのか。それとも天皇はあくまで「機関」にすぎず、個人的意見など無視してもいいと考えているのでしょうか。
私自身は、昭和、平成、令和の3世代に亘り、新たな天皇像を造ってこられた3人の天皇陛下を心から尊敬しています。だからこそ、天皇陛下の想いを分かっていながら、お名前だけを活用しようとする方々には腹が立ちます。このような言動が、保守派といわれる政治勢力への信頼低下につながります。副大臣の認証は天皇陛下の憲法上の職務であり、忙しいから迷惑がかかるというのは理由になりません。
政治利用の意図が「なかった」ことは証明できなくても「どのような意図で」発言したかは説明できるはずですし、それが説明できないのなら、「何も考えずに感情で言葉を使う」政治家であるとの評価をされるのもやむを得ません。このことでなんらかの地位を辞する必要はないですが、政治家としての理念を説明し、資質を証明することが早晩求められると思います。
戦前、陸軍が現役武官大臣制を使って宇垣一成内閣組閣大命降下を阻止した(というよりも踏みにじった)一方で、天皇機関説を攻撃して中道リベラルの学者を排除した「ダブルスタンダードな」歴史もあります。天皇陛下や皇室の政治利用や、そう捉えられかねない言動を慎むのは、政治家としての最低限の資質とマナーでしょう。天皇の威光をこのように利用して行おうとしたことの結果責任は
天皇も全て被ることになる。
それはいずれ大きくなってしまったら
天皇制の瓦解に繋がることになる。
私にはむしろ、この手のやり方は加速主義的な共和主義者のやり方に見える。
そういうことを理解してくれない自称保守の人が多すぎると思います。