中国の石炭供給が大幅改善、価格も安定=発改委
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良い意味で流石は中国です。ASEAN各国の自動車や電機の部品工場がコロナ感染の増加で停止しただけで、世界的なサプライチャーンは大混乱しています。その10倍はあるだろう経済規模の中国で、電力不足により部品工場の停止が長引いたら、いまの10倍の混乱を覚悟しなければなりません。CO2削減は後退しますが、短期的措置としては致し方ないといった所でしょうね。
時系列を追うと、10月頭に石炭の増産命令(①)。10月中旬には石炭メーカーが増産をしながら価格も抑えると発表(②)。そして石炭価格指数などの会社も調査が入った(③)。
やれること全部やるという感じで、在庫は増加。中国の月の石炭の生産量は3.3億トン前後。1150万トン/日というのは月30日で3.5億トン/月ペース。9月末からの在庫増も約3000万トンで、今は冬の前の在庫増タイミングであることを考えると生産量増=冬に向けた在庫増という図式。
上期が電力需要が伸びていたのに石炭生産が伸びておらず在庫が減っている状況だった。なのでしばらくこのペースかもうちょっと増やしていく必要がありそうだが、多少解消が見えてきているのではないかと思う。
①https://newspicks.com/news/6235667
②https://newspicks.com/news/6283824
③https://newspicks.com/news/6296740結果を見ると、欧米主導の行き過ぎた脱炭素政策に対する中国の牽制だったのでは…という気すら致します。
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発改委は10月31日夜に発表した声明で「石炭生産量の1日平均は10月半ば以降、数日連続して1150万トンを上回り、一時1172万トンに達した」と明らかにした。
ロイターの試算によると、この増産が維持されれば、今年の中国の石炭生産量は過去最大となる。