消えゆく「ビン牛乳」。森永乳業に、ビンの宅配をやめないワケを聞いた
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EUではサーキュラー・エコノミーや脱プラスチックの流れなどでガラスびんの生産量増加傾向がありますが、日本では業界の期待は高まっているものの急に増えるような兆しは現状見えていません。
https://feve.org/productionhy2019/
https://www.glass-3r.jp/data/pdf/data_01a.pdf?20211018
製造からリユース/リサイクル/廃棄までのライフサイクル評価によると、ワンウェイびんはペットボトルよりもCO2排出量が多いですが、リターナブルびんとして使用回数を重ねるごとにCO2排出量が少なくなっていきます。また、リサイクルされないワンウェイびんよりも、リサイクルされるワンウェイびんのほうが排出量は少ないが、リユースされるリターナブルびんが最も排出量が少ないという研究結果も出ています。
環境の観点からいうと、回収しリユースをして何度も使用することで、ガラスびんのメリットが活かせる形となります。
http://www.returnable-navi.com/envdata/envdata01.shtml
https://www.glass-3r.jp/news/pdf/news20210331.pdf
しかし、日本では軽さや割れない特性などの利便性をもつペットボトルの使用増により、ガラスびんは1990年をピークに減少しています。それに伴い回収・リユース網も縮小してしまっていることが課題です。
ガラスびんを今後拡大するのであれば、地域の回収リユース網をこれ以上の縮小から回避させ、より拡充させることが求められます。環境配慮の面からガラスびんを推していくのであれば、関わる事業者は回収・リユースの仕組みづくりにも配慮していただきたいです。
例えば「びん再使用ネットワーク」では、生協団体のびん容器の規格を統一し、宅配の際に回収をし、複数の生産者で同じびん容器をリユースできる仕組みを作っていますが、このような事業者の垣根を超えたシステムづくりが必要だと思います。シェア1位は明治で、明治もかつては大きく落ち込んだけど、その後V字回復した、という記事を読んだことがあります。
たしかR-1とかLG21とかの、「宅配専用の機能性商品」に注力して、それがかなり売れているという話だったと思います。「毎日続けるから健康」がウリなのであれば、機能性商品を押すのは賢い戦略ですよね。
お客さんは60代~のシニア層とのことですが、牛乳がサプリメント代わりになると思えば、忙しい働き盛り世代もターゲットになりそうな気がします。我が家はずっと生協の「ビン牛乳」。
低温殺菌のパスチャライズド牛乳は生乳本来の味を損なわないので紙パックに比べて美味しいですね。
日持ちはあまりしませんが、家族が多いので直ぐに飲みきってしまいます。
https://seikatsuclub.coop/item/milk/3948.html
ビンは重量が重いぶん、配送時のCO2排出量が多いとの意見もありますが、リユースを繰り返せば排出量は減少するとのこと。
ビンの平均リユース回数と、紙パックやペットボトル等の製造時からリサイクル、廃棄までのトータル排出量を比較して有意な差があれば見直す必要性があると思います。