【諸藤周平】創業者で終わらない事業を、どうつくるか?
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代々継がれているという点では日本においては農業に勝る実績のある業種はすくないでしょう。
中央線沿線の江戸初期に開墾された比較的新しい農地であっても14代、多摩川沿いや中山間地になるとさらに長い代替わりを経てきています。30代、40代の後継者が元気にやっているところは、親が早く亡くなられていたり、あるいは親の代が代替わりを強く意識して任せているところが多いです。
周りの農家を見ると高齢化で親が経営主導権を持ったまま息子が60歳前後で初めて経営権握れるという例も多く、これは弊害が多いなと感じます。
そもそも江戸時代とかは平均年齢が40歳ぐらいだったので自動的に働き盛りで代替わりができていたのでしょう。
今はまだ農家経営の在り方が人生80年時代に追い付いていないように思います。
私自身は、自分の代で農業を始めていますがそういうケースは稀です。
ここ20年ぐらいで制度が変わり随分と増えた新規就農者たちが作り上げた「農地」や「農業技術」という資産をどのように次の代に継承するのか?
これは例も少なく今のところ未知数です。
農業法人もしかりですがどうしても土地と人が紐づいてしまうにで、それを赤の他人に引き継ぐうえでは様々な問題が生じがちです。
ついでしまうと自分の居場所も仕事も無くなってしまうからです。
私は間もなく47歳ですが、NPOとして借りている農地は30歳の後継者にすでに任せています。
諸藤さんのおっしゃる通り、次世代にとっても共通の課題である「地域の子育て」「地域のセーフティネット」という役割をコミュニティ農園という形で農地に持たせることができたので彼もその気になってくれたのだと思います。
視座を高く、みたくないものを意識する。
そして引き継ぐことも大事ですが、意外に長い人生かもしれない自分自身の居場所、役割をどこに位置付けるのかも大事です。
諸藤さんの新しい取り組みがご本人の地元周辺ではじまっているというのはそのあたりと深い関係があるように思います。経営者の包容力を養う過程、金言です。
以下、抜粋
特に株式会社の場合は、自分が見たくない時間軸の概念を持ち、視座を高く持ち、さらにその視座をスキルで支えることが、経営者には求められます。
この視座を実践で獲得した結晶が、経営者の包容力につながります。しかし、包容力を上げるのは至難の業です。なるほど、と思う一方で「やることで見えてくる」部分もたくさんあると思いますし、またプロジェクトとしてのミッションと次世代に継承して欲しいミッションの区別も現実には相当難しい気がします。個人的には、例えばダイエー中内さんは偉大だったと思います。