ゲノム編集のトラフグ、流通へ 食欲旺盛になり早く成長
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注目のコメント
今回のトラフグについて、1.9倍の成長性を持つことにフューチャーしてメディアは報じておりますが、実は飼料利用効率の4割改善(それだけ少ない餌で育つこと)のほうが経済的にも環境的にも大きなインパクトがあります。サスティナブルなタンパク源で、まさに未来の食品ですので「22世紀ふぐ」と命名しました。10日29日(トラフグの日)に予約開始し、11月29日(いいフグの日)に食卓へお届けできるよう準備しております。
鳥獣にせよ魚介類にせよ、
安易にゲノム編集で肥大化させる
と言うのはどこかで
足下を掬われそうな気もします。
今回はレプチン受容体遺伝子を
ターゲットにしていますが、
ミオスタチンと言う筋発達の抑制因子を
コーディングする遺伝子を働かなくさせて
より効率的に可食部位を増やそうと言う
研究もあったりします。
フグ毒についてのコメントが
チラホラ見受けられますが、
フグ毒自体はフグの遺伝子に無関係で、
もともとは
有毒渦鞭毛藻などの有毒プランクトンや、
ビブリオ属やシュードモナス属などの
真正細菌の一部が産生した毒性物質が、
餌となる貝類やヒトデなどの
底生生物を通して生物濃縮された結果、
フグ体内に蓄積されると考えられています。
天然のフグの場合、
種によって毒化する部位が異なり、
同じ種でも季節により毒の量が変わる
と言うことで処理が難しい為に、
調理の為の免許制度が作られています。
最近は
餌の徹底管理と養殖環境を外海と隔離した
完全養殖の無毒フグもあり、
免許不要で調理が可能なので、
回転寿司などで重宝されている様です。