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電波障害に注意を、大規模な太陽フレア 30日に影響出る恐れ

朝日新聞デジタル
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  • 国内航空会社 気象予報士

    今回の太陽フレアは日本時間29日午前0時35分ごろに発生しました。規模はX1.0とされていますが、大きなものではX6.0を超えることも珍しくない太陽フレアの中にあってはまだまだ弱いほう(それでももっとも規模の大きいXというランクにはいる規模ではありますが)です。しかし、記事中にもあるように向きが悪く、地球の真正面で発生してしまいました。伝わってくるスピードが速いX線などはすでに地球まで到達していますが、問題はいわゆる爆風のようにやってくるプラズマの塊です。CME(コロナ質量放出)と呼ばれますが、この爆風が地球を直撃するといわゆる磁気嵐のような状態になることがあります。
    今回はCMEの規模はやや大きいものの特別大きな影響が出るほどではありません。磁気の乱れの影響を受けやすい短波通信に障害が出たり、スポラディックE層といって超短波帯にも影響が出たり(ひどいと外国のFM放送が聞こえたり、混信したりすることがあります)することがありますが、せいぜいその程度です。
    今回の太陽フレアにおける地球磁気圏への影響度合いについては米国NOAAの宇宙天気スケールではG1~5までの5段階のうち3段階目のG3に分類されており、最も大きな影響があるG5ほどではない、普通の生活にはほとんど影響がないとされるG3の範疇に入ります。これがG5になると1989年3月にカナダのケベック州で発生したような大規模な停電や、パイプラインでの誘導電流などが発生する可能性があります。現代は1989年当時よりもさらにコンピュータに依存し、誘導電流次第ではどのような悪影響が発生するか読み切れないという漠然とした不安があるのは事実です。
    G5だからといってもいきなり停電してしまうというものでもありませんが、一方でライフラインが切れたときにどうするのかということは、地震や台風などの時のようにあらかじめ考えておくべきことなのかなとも思います。備えておいていただければと存じます。


注目のコメント

  • 三菱重工業 研究開発エンジニア

    大学院で太陽フレアの研究をしているのでコメントします。こういう自分の専門領域をコメントできるのは嬉しい!

    太陽はプラズマ(電子とイオンがバラバラに動く状態)でできていますので、太陽の周りには常に磁場が存在しています。この磁場のエネルギーは「磁気リコネクション」という物理過程によって急速に熱・光のエネルギーに変換されることがあります。このとき、太陽表面がビカッといきなり光ることになり、これが「フレア」として観測されます。フレアが起こると、同時に太陽大気のプラズマが一気に吹き飛ぶ現象(CME)が起こることがあります。地球への影響が心配されるのはフレアというよりもこのCMEの方ですね。

    実は太陽フレアが起きているかどうかは一般の人でも監視することができます。GOESという米国の環境監視衛星がありまして、太陽からの軟X線放射を監視しています。
    https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-x-ray-flux

    これを見ると、時々軟X線の放射が一時的に上昇してグラフにトゲができていることがあります。これがフレアです。太陽フレアは軟X線のエネルギーフラックスが大きい順にX,M,C,B,Aとランク付けされますが、今回は最も大きいXが観測されたということでニュースになったわけですね。


  • システムインテグレーター マネージャ

    我々の生命は良くも悪くも太陽があるからこそ存在できている。
    こういったシステムへの影響は受け入れるしかないんだよな。

    GPSはカーナビなど位置情報だけではなく時計なんかでも使われてるし、航空など大きな影響の可能性もある。大きな影響がなければいいけど。


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