[パリ 28日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスはサプライチェーンの問題にもかかわらず、今年の航空機の納入計画を600機に据え置いた。第3・四半期決算を受けて通期の利益とキャッシュフローの見通しを引き上げた。

第3・四半期決算は営業利益が19%減の6億6600万ユーロ(7億7270万ドル)、売上高は6%減の105億1800万ユーロとなった。

同社がまとめたアナリストのコンセンサス予想は営業利益が6億2300万ユーロ、売上高が106億5100万ユーロだった。

エアバスは通期の営業利益予想を40億ユーロから45億ユーロへ、フリーキャッシュフロー予想を20億ユーロから25億ユーロへ引き上げた。

同社の株価は約3%高で寄り付いた。

ギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は記者団に、航空機が供給過剰とならないよう15カ月間生産を抑制してきたが、現在は新型コロナウイルス危機前の生産レベルに向けて回復が進んでいると述べた。

エアバスは部品を予定通りに受け取ることができず、このところ納入が伸び悩んでいるとしたが、フォーリ氏は対応は可能との見方を示した。