2021/10/29

【直撃】新生銀行トップ「だから、我々はSBIに反対する」

NewsPicks 金融ジャーナリスト
かつての「名門銀行」は、ネット金融グループの一部となるのだろうか。
9月9日、「第4のメガバンク」を目指すSBIホールディングスは、新生銀行へのTOB(株式公開買い付け)を発表。
一方、新生銀行はこのTOBには「問題がある」として、条件の変更がない限り、TOBに反対すると10月21日に表明した。
銀行業界では初の「敵対的買収」となり、SBIと新生銀行の経営陣がお互いを激しく批判し合う展開が続いている。
なぜ、新生銀行はSBIの提案に反対しているのか。また、どう対抗していく考えなのか。新生銀行の工藤社長を直撃し、疑問をぶつけた。
工藤 英之(くどう・ひでゆき)/新生銀行 代表取締役社長。東京大学法学部卒。1987年、第一勧業銀行(現 みずほ銀行)入行。2001年、みずほ証券株式会社投資銀行部門アドバイザリー第2部部長。2007年、エートス・ジャパン・エルエルシー投資部門 マネージングディレクター。2010年に新生銀行の常務執行役員法人・商品部門副部門長に就任。2015年代表取締役社長に。
INDEX
  • SBIとの提携は不利だった
  • 「条件付き」でTOBに反対
  • ホワイトナイトを探す理由
  • 「ポイズンピル」の狙い
  • 「ノンバンク買収」で成長する

SBIとの提携は不利だった