2021/10/28

【核心】日本電産の会見が、永守の独演会に「逆戻り」した理由

NewsPicks編集部 記者
「早速ですが、今日は私主導でやらせていただきます」
モーター大手・日本電産の永守重信会長は、10月26日に行われた2021年度第2四半期の決算会見で、このように切り出した。
実は、永守会長は元々、この会見を「欠席」するはずだった。
日本電産では、2021年6月に関潤社長が永守氏に代わってCEOに就任。その翌月の決算会見では、関CEOがほぼ全て質疑応答をこなしていた。
この様子に安心したという永守会長は「次回から会見を欠席する」と明言していた。
ところが、今回の決算会見では様子が一変。関CEOは一言も発することなく、出席した永守会長が終始説明を行ったのだ。
日本電産は2021年第2四半期に増収増益を達成し、通期の業績予想を上方修正するなど、好調に見える。
ではなぜ、今回の会見は永守会長の独演会へと「逆戻り」したのか。NewsPicksがコンパクトに解説する。
INDEX
  • 「やっぱりあなたに出て貰わなければ」
  • 海外工場の「反省」
  • 電産も悩ます「半導体不足」
  • 日本電産は「自分の体」

「やっぱりあなたに出て貰わなければ」