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ノルドストリーム2承認、EUへのカス供給の脅威ならず=ドイツ

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    拓殖大学大学院 客員教授

    ドイツのロシアと中国に対する政策は日本から見ると、あれ?大丈夫かなと思うことが少なくない。ロシアと中国に対する基本的な捉え方が違うのだろう。


  • 妥当な結果でしょう。

    パイプラインでガスを輸入する際のエネルギー安全保障上の脅威は輸出国ではなく経由国だと一般に認識されています。
    事実、EUとロシアのガス貿易においてはソ連崩壊時ですら滞りなく行われていたにもかかわらず、経由国のウクライナがガスの抜き取りをしていると判断したときには停止されています(過去に5,6回発生しています)。

    今回のノルドストリーム2はEUのエネルギー安全保障上の最大の脅威であるウクライナを回避することができるので承認は当然のことでしょう。



    しかしながら、このパイプラインが完成したことで今まで経由国として利益を得ていたウクライナの経済は大きな打撃を受けることとなるので、地政学的な安全保障の文脈でのEUのウクライナ対応に注目する必要があります。


  • ドイツ経済省は26日、ロシアからドイツに天然ガスを運ぶ「ノルドストリーム2」を承認しても欧州連合(EU)へのガス供給を脅かすことはないと発表しました。

    こちらの記事も合わせてどうぞ。
    https://newspicks.com/news/6179761
    ・ロシア、ノルドストリーム2完成を発表 各国反発のガス管
    (AFP・2021年09月11日)


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