2021/10/28

【100億円投資】GREEは、メタバースで世界を目指す

日本発メタバースサービスが世界で反響を呼んでいる。
ゲーム大手のGREE(グリー)が手がけるライブ配信アプリ「REALITY(リアリティ)」だ。
グリーは今年8月、メタバース事業に本格参入することを発表。アバターでライブ配信する「REALITY」を中心に、今後2〜3年で100億円投資し、同社の「ゲーム」「広告」に次ぐ、第3の柱として掲げている。
2018年8月に日本でサービスをスタートした「REALITY」は、2021年4〜6月の3カ月の配信者数が、前年同期比で6倍と急成長している。調査会社の米アップアニー調べでは、ユーザー数は世界で500万人を超えている。
成長のドライバーは、海外ユーザーだ。2021年9月時点で日本語と英語に対応し、63カ国・地域でリリース。全ユーザー数のうち海外比率は90%を占める。
「REALITY」は、なぜ世界的な広がりを見せているのか。
NewsPicksはグリーのメタバース事業参入をけん引する、荒木英士取締役(兼リアリティ社長)にインタビューをオンラインで敢行。
荒木社長は、自身のアバターである「DJ RIO」として、メタバース事業の可能性を語った。
INDEX
  • 「普通に暮らせる額」稼ぐ人も
  • なぜ世界で使われるのか
  • 世界的需要を「いち早く」掴めたワケ
  • 「身体」にも選択肢を
  • なぜアバターでインタビュー?
  • 3年で「100億円」の使い道
  • 潮流はまだ始まったばかりだ

「普通に暮らせる額」稼ぐ人も

──REALITYの現状を教えてください。
DJ RIO メタバース事業を中心的に担うリアリティは、グリーの100%子会社として2018年に設立しました。
REALITYは、スマートフォンさえあれば誰でも簡単にアバターを作れる、バーチャルライブ配信サービスです。
DJ RIOさん(写真:リアリティ提供)