ASEANでモテモテだった日本の企業 その将来に漂う暗雲
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これはまさにですね。東南アジアに居る身からすると感覚はとても近いです。インターネットの領域だと中国勢が非常に強く、主要どころは抑えられつつあるなという印象ですが、まだまだ成長段階の市場なので今からでも遅くはないと思います。ASEANにおける先人が築いた日本ブランドをしっかりと活かして、インターネットの市場を引っ張っていきたいですね。
注目のコメント
ASEANでも中近東でも状況は同じでしょう。
特に自分がバーレーンへ出張に行ったときに実際に体験したおもしろエピソード。
タクシーのドライバーさんどうし何か言い合っているんですよね。口論でもしているのかと思い、自分が乗っていたタクシーのドライバーさんに聞いてみると、いや、違うと。
「オレの車も日本車だ。いいぜ、こいつは」
「でも、お前の車はタイ製だ。オレのは日本製だ」
ってな具合に日本車・愛車自慢をしていたんですよ。で、どこへ行っても日本に対するリスペクトを感じたものです。
ASEANでも日本人は信用できる、日本製のプロダクトの品質は確かだ、という評価があるのは一緒。
でも、それもこれも我々の先人が築いてきた財産のうえに成り立っているんですよね。残念ながら我々はそれを食いつぶして財産をすり減らしていると言えそうです。
昭和の企業戦士は、責任者が現地へ乗り込んで即断即決、ローカルなビジネスにコミットしたからだと思うんですね。やっぱり「本社に持ち帰って検討します」では負けてしまいます。紹介されている「ASEAN企業地図第2版」には、巻末企画で桂木さんと対談相手という大変嬉しい機会を頂きました。ASEANビジネスをされている方には、主要財閥の概要がぱっとわかり便利な書籍だと思います。私もよく参照しています。
本記事については、下記に桂木さんの大きな問題意識が表れていると思います。
「デジタル時代の幕開けにあって、ASEAN財閥は新しい事業を求めていた。不確実性が高いこのEコマースの例は、果敢にリスクを取って投資を実行した中国企業とフィットした。そして、このような提携の形に帰着したものだといえる。日本企業はこれらタイの3大財閥と非常に関係が深いのだが、このような新興ビジネスでプレゼンスを確立できなかったことは、非常に象徴的であると私は危惧するのである。」ASEAN企業地図の桂木さん!東南アジアでは財閥が強い力を持っているのでニュースが出るたびに関係性を把握するために開いています。
そして、ニュースと照らし合わせながら読んで毎回感じるのが本文にある >>日本企業と非常に関係の深いタイの大財閥が、Eコマースとそれに付随するファイナンスの分野で、ことごとく中国企業と手を組んでしまった
財閥の周辺にお金が集まり、ビジネスが生まれるのにそこを取れなかったら厳しいですよね