国内IPOの新ステージ「日本版コーナーストーン投資」を考える
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セーフィーは、佐渡島社長の表現をお借りすると「オセロの四隅を押さえるアライアンス戦略」という事で、まさに戦略的にアライアンスをして、そのアライアンスパートナーに株主としても支えてもらっており、非常に素晴らしい資本政策です。
かつ、VCではなく上場前からクロスオーバーで保有出来る機関投資家(Tybourne)を招聘している点も着目していましたが、上場時にアンカー投資家になってもらうという王道のさらに斜め上を行って、実質的に日本初のコーナーストーンの門戸を開いた事は、今後のスタートアップの資本政策および上場時の投資家および証券会社とのコミュニケーションデザインにも一石を投じる素晴らしいIPOだったと思います。これまで既存株主への親引けは、ココナラさんの事例がありましたが、更に進化しましたね。
これからIPOするスタートアップは皆、検討し、証券会社も提案するんだろうなと思います。
個人的に①海外機関投資家を中長期の企業価値向上に資すると判断したこと、②特定の投資家への勧誘にぬらないように、投資家、証券会社、発光体が努力、工夫しながら進めたこと、③インフォメーションミーティングの重要性が更に増したことかなと感じました。
①については、これまで事業会社、従業員持株会は認められていたはずで、今回、機関投資家が明確に認めた形になると思います。
②については、3者の強い意思が色々な慣例やルールを越えたんだろうなと。③はこれまでも重要でしたが、意味合いが一段変わったというか、新しいトレンドが出来ていくスタートになったと思いました。セーフィーはあえて純VCを入れなかったという点でもユニークです。B2Bで商流を作る必要がある事業だったことから、販売パートナーとして推進してくれる事業会社、CVCだけにこだわったそう。
参考:新しいIPOへの挑戦。映像から未来をつくる仲間づくりを目指したセーフィーの資本施策の話
https://newspicks.com/news/6231434