牙のない雌ゾウが増加、密猟に対応する進化 モザンビーク
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カールセーガンがcosmosに書いてたサムライ蟹の話を思い出しました:
https://ichi.pro/nippon-ga-samurai-no-kao-o-shita-kani-no-tane-o-ayamatte-shinkasaseta-hoho-105040449406523
しかし象牙の件、人間はアホすぎるな。象を殺して金を設けて武器を買って人を殺すのか。アホ中のアホだ。すさまじきは人間の業と言ったところか。人間活動での淘汰は、工業暗化が代表例である。
追記
工業暗化とは簡単に言うと、以下のようなものである。
①ある地域に生息している蛾は、遺伝的に白くなるものと黒くなるものがある
②その地域は急に工業化が進み、その煙のせいで樹木が黒くなった
③白い蛾は黒い樹木の元ではよく目立つので鳥に食べられて減ってしまったが、黒い蛾は保護色のため生き残りやすくなった
④その地域では、黒くなる遺伝子をもつ蛾の割合が多くなった
本件に当てはめると、牙のある象は白い蛾(牙があるから密猟の被害にあいやすい)で、牙の無い象は黒い蛾に相当すると考えられる。
さらに追記
ただし、モザンビークでの内戦が落ち着くとともに、牙を持った雌の象の割合(全体数も)が回復しつつあることも示されている。自然の復元力も大したものであり、絶滅さえしなければ遅すぎることもないと考えられる。
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abe7389つまり牙がないゾウが生き残る可能性が高いためその遺伝子が優勢になり、生まれてくるゾウに牙がないことが増えていると。そんな短期間にあからさまな変化が起こるんですね。ゾウ社会の文化を強烈に書き換えてしまっている訳で、何ともむごい話です。