[ワシントン 22日 ロイター] - 米上院財政委員会のワイデン委員長(民主党)が、富裕層所得税(Billionaires Income Tax)構想を発表した。バイデン大統領の看板政策の一つである気候変動・社会保障関連歳出法案で党内が割れる中、穏健派の支持取り付けを目指す。

ワイデン委員長は声明で「富裕層所得税は、公平を追求するものだ」と表明。一部富裕層の節税につながっている制度の抜け道をふさぐ。

議会関係者によると、10億ドル以上の資産を保有、または3年連続で所得が1億ドルを超える人が課税対象になる。

富裕層・法人税増税に反対している穏健派のシネマ議員の支持を得たい考えという。

富裕層増税に関する米政権の考えに詳しい関係者は、富裕層が応分の税を負担する選択肢の一つとして、バイデン大統領はワイデン委員長の案を前向きに評価していると述べた。