[ロンドン 22日 ロイター] - IHSマークイットとCIPSが22日発表した10月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は、サービス業の景況感改善が寄与し、予想に反して上昇した。一方でコスト圧力が大幅に高まり、イングランド銀行(英中銀)の利上げを後押しする可能性がある。

製造業とサービス業を合わせた総合PMIは56.8で9月の54.9から上昇、上昇幅は5月以降で最大となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は54.0だった。

IHSマークイットのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「英経済は10月も拡大ペースが加速したが、サービス業への依存が高まっている」と述べた。

製造業は生産活動が供給制約や人手不足の影響を受けており、サービス業との差は2009年以降で最大になっている。

人手不足はなかなか埋まらないが、総合PMIの雇用指数は8月の過去最高に近い水準となった。

平均コストは、1998年1月の総合PMI算出開始以降で最大の伸びを記録した。

販売価格は、サービス、製造とも算出開始以来で最大の伸びとなった。

サービスPMIは58.0に上昇し、3カ月ぶり高水準。

製造業は、PMIよりも業況をより良く反映する生産指数が50.6で2月以来の低水準となった。