[ロンドン 21日 ロイター] - 米JPモルガンは21日、トルコ中央銀行が11月に政策金利をさらに100ベーシスポイント(bp)引き下げるとの予想を示すとともに、同国のインフレ見通しを大幅に引き上げた。

中銀は21日の政策決定会合で、主要政策金利の1週間物レポレートを16.00%に2.00%ポイント引き下げた。インフレ高進で実質金利はすでにマイナスとなっているが、今回の利下げで一段と低下。予想よりも大幅な利下げを受けリラは過去最安値を更新した。

JPモルガンのYarkin Cebeci氏は顧客向けノートで、「このような金融緩和の前倒しは、迅速なインフレ抑制が政策の優先課題ではないことを示唆している。こうした動きが価格上昇圧力につながるとの懸念から、われわれは今年のトルコのインフレ率を19.9%、来年の予想を16.4%にそれぞれ修正した」と述べた。

JPモルガンはこれまで、年末までのインフレ率を16.7%と予想していた。