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米が極超音速兵器実験 南部で成功、アラスカでは失敗

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    米国は、2000年代初頭から、プロンプト・グローバル・ストライクというプログラムの一環として極超音速兵器を開発してきました。そのプログラムは、冷戦後、米国が欧州から兵力を退こうとした時に欧州の不安を取り除くために、実際に兵力を展開していなくとも、米国本土から1時間以内に世界中のどの地域に対しても攻撃ができるようにする、というものです。米国本土から発射する兵器として極超音速兵器が開発されてきたのです。
    米国は、大きく2種類の極超音速兵器を開発しています。一つは、弾道ミサイルの弾頭部分に極超音速滑空体を搭載するもの、もう一つは、航空機等から発射された後に、自分のエンジンで加速して極超音速に達するものです。後者は、HAWC (Hypersonic Air-breathing Weapon Concept) と呼ばれています。極超音速吸気型兵器コンセプトです。超音速でも燃焼させることができるスクラムジェットエンジンが推力を与えます。こちらは米空軍とDARPAが共同で実験を行なっています。
    極超音速兵器は、極超音速で飛行するために特殊な形状をしています。その形状の機体を設計するためにコンピュータで繰り返し計算され、巨大な風洞実験設備で繰り返し実験された後に初めて実際の発射実験になります。極超音速で飛行すると圧力で極めて高い温度に晒されます。宇宙船が大気圏に突入する時に発生する熱と同様です。その熱に耐えるための特殊な素材も必要です。さらに、極超音速で飛行していると、ほんのわずかな気流の乱れでも安定を失って墜落してしまいます。
    これら課題をクリアして、初めて極超音速飛翔体となるのです。今回の米軍の失敗はロケット・エンジンの不調とされています。この不具合は、極超音速兵器特有の課題によるものではありませんから、極超音速兵器自体の課題とは言えないかもしれません。
    極超音速兵器は、現在の防空ミサイル防衛システムで迎撃することが極めて難し事から、どこか一ヶ国が配備すると抑止のバランスが崩れるかもしれないと各国が懸念します。そのため、各国は一様に極超音速兵器の開発を急いでいるのだと言えます。


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    拓殖大学大学院 客員教授

    2日間で2発の極超音速兵器を発射してひとつは失敗、ひとつは成功したのだから、2つを詳細に比較して失敗原因を究明する材料が見つかりそうだ。


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