ホンダの新車ネット販売、流通系列化の「呪縛」解けるか

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注目のコメント

• 神領 貢

  ニューモデルマガジンＸ 代表取締役社長兼編集長

  ・2021年10月22日

  ディーラー経営は明らかに曲がり角を迎えています。需要が減るのが明らかな状況で、人を使ってクルマを売ったり整備したりしているのでは、採算性が悪化するのは自明の理でしょう。
  
  クルマの高度化により、販売知識も、整備知識もより高いレベルが求められるようになってきました。
  
  採算が悪く、賃金が上がらないのに、求められるスキルは高まる。これでは担い手が不足するのも仕方ありません。
  
  国内市場が縮小する中で、メーカー側もたくさんのディーラーと、商売するのは負担になってきました。ホンダ、スズキなど、地場の小規模事業者に長らく販売を頼ってきたブランドは、方針の転換を余儀なくされます。
  
  購入後のメンテナンスをしっかりやってくれるお店が担保されていれば、新車購入はネットで良い、使いたい時に使えればリースでもシェアでもサブスクでも構わない。そうした意識の消費者が増えています。
  
  作る人、売る人、使う人、それぞれのニーズが合致して、実店舗の意義が下がっていく。やがて所有が減って、日本のクルマ市場は魅力がなくなっていく。所有が減れば税収も減り、雇用も減る。クルマ産業の行く末には悲観的にならざるを得ません。業態の変革は必然でしょうね。