[東京 21日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 114.01/03 1.1650/54 132.84/88

午前9時現在 114.37/39 1.1651/55 133.27/31

NY午後5時 114.26/29 1.1649/53 133.20/24

午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(114.26/29円)に比べてドル安/円高の114.01円付近で推移している。日経平均が後場に下げ幅を拡大したことを受け、一時113.95円付近まで下落したが、その後持ち直した。市場では、ドルの下落局面では押し目買い意欲も強い、との声が聞かれた。

日経平均は後場に入り、下げ幅を拡大。一時560円超安となる場面もあった。これを受けて、ドル/円も午後はやや軟調に推移した。

ただ、市場では「113.90円付近ではドルの押し目買い意欲が強く、底堅さを維持するのではないか」(国内証券)との意見が聞かれた。

米10年債利回りは足元、1.65%台前半と底堅い。外為どっとコム総研・上席研究員の神田卓也氏は、「米金利の動きは落ち着いているので、そこまでリスクオフムードが広がったわけではなさそうだ」と指摘。

このところ、クロス円では円安傾向が強まっているため、クロス円の調整がドル/円相場に波及した可能性もあるという。

また、マーケット参加者からは、今晩控えているトルコ中銀の政策金利発表に関心を寄せる声が聞かれた。トルコ中央銀行は21日の金融政策委員会(MPC)で、1週間物レポレートを50ベーシスポイント(bp)ないし100bp引き下げる見通し。

トルコリラは今週に入り、一時9.37ドルと最安値を付けたあと、足元では持ち直している。

市場からは、「利下げはほぼ確実の情勢だが、インフレの高止まり傾向が続く中、仮に利下げを見送った場合は、トルコリラが乱高下する恐れもあり、注意が必要だ」(神田氏)という。

日本の個人投資家の間では、トルコリラは高金利通貨として人気だが、仮にトルコリラ売り/円買いが活発になった場合、ドル/円相場へ波及するリスクもあるという。