仏ルノー、自動車生産台数が今年30万台減 半導体不足で＝関係筋

［パリ　２０日　ロイター］ - フランスの自動車大手ルノーは、世界的な半導体不足により今年の自動車生産台数が少なくとも３０万台減少すると予想している。複数の関係者が２０日、ロイターに述べた。

９月上旬に予想していた２２万台減を上回る見込み。ルノーは２２日に第３・四半期の販売台数を発表する。

ルノーの広報担当者はコメントを控えた。

株価は１２２８ＧＭＴ（日本時間午後９時２８分）時点で約４％安。

関係者の１人は３０万─４０万台、他の関係者は３５万─３８万台減少するとした。

パンデミック（世界的大流行）前の２０１９年の販売台数は３７５万台だった。

コメント

注目のコメント

• 神領 貢

  ニューモデルマガジンＸ 代表取締役社長兼編集長

  ・2021年10月21日

  ルノーの業績が悪化すると、日産や三菱への圧力も高まります。回復が鈍いようだとアライアンスの枠組みにも影響が出る可能性があります。
• 薬師院 仁志

  帝塚山学院大学 教授

  ・2021年10月21日

  ヨーロッパの産業界は、半導体不足に加え、エネルギー価格の高騰にも直面している。フランスでは、電気代の高騰のため、生産を止めた工場さえある。電気代が高いので、いくら注文が来ようとも、生産すればするほど赤字になるということである。
• 中西 孝樹

  ナカニシ自動車産業リサーチ 代表

  ・2021年10月21日

  22万台の予想が30万台へ8万台拡大しそうということだ。世界で500万台、日本車だけでも170万台以上減産が拡大しようかというデルタバリアントの猛威下で、何の驚きもないニュースである。