新生銀、21日にTOB反対表明 実現性低い譲歩案提示も
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上限撤廃がなぜ条件となるかというと、新生銀行の論拠としては親子上場によって残る株主が不利益となる可能性があるから賛成できない、というのがあるため(①)。
一方、SBIの今回の提案は、この48%を取得するというのがポイントになっている。②に詳しいが、銀行法では過半を握らないと子会社とならず、経営の自由度が高い。一方で会計基準的には、実質的に支配している条件をクリアできれば連結にできる。だから上限撤廃は自社の事業の自由度を下げるために、認めにくい。
またもちろんそのための持ち出しの金額も少ない。今後新生の株価が下がれば、国の保有分以外は再度TOBする可能性もあるのではないかと思っているが、最初から全額だとプレミアムを多く払う。でもこれは上限がある中で売却できなかった株主には自分が選択したわけではないのに不平等が発生し、新生の最初から全部を取得すべきというのは株主平等の原則からは真っ当。とはいえ、そもそも新生が株価上げていればこういう事態になっていないよねというSBIのそもそも論も真っ当。
なお、日経報道(③)をみると、それ以外に価格の引き上げも賛成条件に入りそう。そして、これだけ報道されているってどうなのか、というそもそものツッコミもある…
①https://newspicks.com/news/6259056
②https://newspicks.com/news/6234997
③https://s.nikkei.com/3BV78o6