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Mailchimpは創業から20年間、創業株主2名の持ち分を一切希薄化させずに、会社を成長させ、最終的にIntuitに1兆3400億円で売却しました。この2人は努力を蓄積させ、その結果、瞬間的に巨額の富を得たことになります。

素晴らしいアメリカンドリームに見えますが、より多くの人が幸せになる、ベターなやり方があったかもしれません。

私は、20年間外部資本を一切調達せず経営を行ってきて、昨年、21年目にして初めて資本調達を行いました。

そして、成長資金を得る以外にも様々な効能があることに気付かされました。

・企業のオーナーシップの在り方について考える機会を得られる
・利益を共にする外部株主のアドバイスや支援を受けられる
・目標に対する企業全体のコミットメントが高まる
・成長を目指していることを社内外に明示できる

などです。もちろん、全ての意思決定には良い面、悪い面がありますが、より多くの人が幸せになれる決定を目指したいです。
Calendlyしかり、創業から20年資金調達をしないで黒字化していたMailchimp。海外ではWordpress並にIT業界以外でも認知度が高いサービスです。
ブログ内の成長速度比較が面白い。たくさんのユーザーに使われているMailchimpといえど、資金調達でより加速化できたのではないかということも見えます。

今回のEXITは100%の株式を持つ創業者2名にとっては相当な金銭的リターンですが、ストックオプションを発行していなかった従業員には不評のようです。
資金調達なしに約1.3兆円でIntuitに買収されたMailchimpは大成功事例です。

一方、別に2つの論点があります。

株式の100%を創業者2人が保有し、1兆円超が2人の創業者のものになることも話題になりました。自分たちは中小企業の味方で、IPOも売却もしないと社員に説明し、ストックオプションも発行していなかった創業者らに多くの社員が裏切られたと感じて憤慨していると伝えられています。

もう1つの論点は外部資本を入れることによる事業成長の速度の違い。Mailchimpはスタートアップというよりも、創業20年の中堅企業と見ることもできて、実際、類似のB2B SaaSやマーケツールなどのデカコーンと比較すると、時価総額の伸びは遅かったようです。
事業売却することを指して「身売り」と呼ぶのが大嫌いですが、敢えてこの表現に乗っかれば、投資家からの第三者割当による資金調達は「部分的な身売り」ですから、必要ないのであればしないに越したことはないですし、それで事業を大きく成長させられるのであれば素晴らしいことだと思います。
このビジョンで引っ張るのは本当に凄い。
ただし、この説明が入社時にあるのなら確かに怒るかもしれません。なんでこんなこと言ったんだろう。
"株式を取得することはできませんが、弱者のために戦う会社の一員になることができます。私たちは買収されたり、株式を公開したりすることはありません"
以前、メルマガを送付するのにMailchimpを定期的につかったことがありますが、UIだけではなくキャラクターをつかった細部へのこだわり(メールを送る瞬間のアイコンなど)、とてもおもしろい会社だなと思った記憶があります。

SOや株式については難しい課題ですが(実態還元しているかもですが..)、1兆円企業まで育てられたのは只々凄いと思います。
色んな形があるので否定はしませんがこの経営者には共感はできませんね。従業員や顧客と一緒に会社の成長を喜べる姿が理想かと。
1兆円で売却した瞬間、従業員がSOを発行していないことにブチギレたことは驚きました。それだけ、創業者を信じて、ついてきていたのだなと。

日本で同じことをしてもおそらく何も起きない気がします。実際、IPO時に従業員が株式を保有していない企業が多々見受けられます。
この件は人によって色んな見方があると思います。

少し記事でも触れていますが、アメリカとはいえ、2000年代のアトランタというテックの香りはほとんど無かっただろう場所で創業し、シリコンバレーのエコシステムに頼らず、VCの資金調達無しで、1.3兆円企業を作った。

という事実は、純粋にすごいなと思います。
まぐまぐみたいな会社なんだな。。