[パリ 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は19日、ユーロ圏のインフレ率は来年末までに目標の2%を下回る見通しで、ECBが来年末までに利上げする理由はないと述べた。

中国恒大集団の債務問題については「中国国外に波及することはない。中国当局にとっては深刻な問題だ」と述べた。

総裁はラジオ局フランス・アンフォに「現在、全体のインフレ率は2%強だ。全体のインフレ率が来年末までに2%を下回ると明確に考えている」とし「このためECBが例えば来年に利上げする理由は現在のところ全くない」と述べた。

中国恒大の債務問題が世界的に波及するリスクについての質問には、「主には中国経済の一定の減速になる可能性が高い」と述べた。