(ブルームバーグ): 米アメリカン・エキスプレス (アメックス)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)収束後もより柔軟な働き方を提供する取り組みの一環として、少なくとも1年に4週間は従業員がどこでも好きな場所で働ける制度を導入する。

アメックスのスティーブ・スクエリ最高経営責任者(CEO)は18日、社員宛の文書で、従業員の勤務形態を出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッド型とオフィス出社型、完全リモートワーク型の3つのグループのうちいずれかに分類すると説明。従業員の80%が少なくとも時折出社したいと会社側に伝えていることを踏まえると、社員の「大多数」はハイブリッド型の勤務となる可能性が高いと指摘した。

スクエリ氏は「ハイブリッド型の社員の大半は、平均して週に2日はオフィス勤務をし、残りは在宅勤務をすることが可能だと考えている」と説明。「部門内のチームそれぞれがスケジュールを決め、チームとして一緒に働く共通日を設ける」ことが見込まれると述べた。

アメックス、オフィスと在宅のハイブリッドに-月・金曜は在宅選択可

同氏によると、アメックスはこれらの変更に加えて、働く場所を限定しない「どこでも好きな場所で勤務(WFA)」制度を導入し、1年に最長4週間まで主な勤務地以外の場所で仕事する機会を得ることを全従業員に認める。その間はオフィスに出社する必要がないほか、同制度を連続して利用する必要もない。

出社型の勤務では、従業員は週に4-5日オフィスで働く可能性が高いという。スクエリ氏によると、今年これまでに社内で実施された調査では従業員の約5分の1が完全リモートワークでの勤務を望んでいると答えた。

原題:AmEx Will Let Employees Work Wherever They Want One Month a Year(抜粋)

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