[ソウル 18日 ロイター] - 韓国政府は18日、温室効果ガスの排出量を2030年までに2018年比で40%削減する目標を正式に表明した。

当初目標の26.3%削減に比べて「非常にチャレンジングな目標」になるとしている。

韓国の文在寅大統領は昨年、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目指すと表明。環境分野での雇用創出などを目指した「グリーンニューディール」政策を明らかにした。

韓国は、化石燃料への依存度が高く、エネルギー源の41%以上を石炭が占めている。再生可能エネルギーは6%強にとどまる。

文大統領は、今回発表した目標について、1990年代から排出量を削減してきた先進国に比べると「非常にチャレンジングな目標だ」とし「現状で可能な最も野心的な削減目標だ」と述べた。

同大統領によると、来年度のカーボンニュートラル予算には12兆ウォン(101億1000万ドル)が配分された。

政府は、石炭火力発電の比率を2030年までに41.9%から21.8%に減らし、再生可能エネルギーの比率を6.2%から30.22%に引き上げる目標も掲げた。

電気自動車・燃料電池自動車を2025年までに450万台とし、充電施設やインフラを拡充する方針も示した。