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中国メディアは8月に、中国対西側の衝突を薄め、米中対立についてもっと語るべきである、と主張しています。中国が対立しているのは米国であって、欧州とは対立していないと言うのです。ですから、中国は人権問題に関する非難を緩和させるよう、文明の多様性の観点から欧州との交流を増やすべきとしています。
中国は、米国くと欧州を引き離そうと考えているのです。その中で、米英豪の軍事協力枠組みであるAUKUSができたことに対して、中国は危機感を強めています。AUKUSは、米国による対中牽制の第一段階の軍事的牽制です。次の段階で使われるのは、同じファイブ・アイズのカナダとニュージーランドでしょう。
欧州と言っても、英国とその他の欧州各国ではインド太平洋への関与の仕方は異なります。欧州各国もそれぞれに思惑があるのです。中国は、米国と英国以外の欧州各国との思惑のギャップを利用しようとしているのだと言えます。
欧州が全体として米国と軍事オペレーションを一体化させることはありません。ドイツやフランスは、それぞれの権益を確保するためにインド太平洋地域で軍事プレゼンスを示そうとしていますが、台湾有事に米国と共同作戦を取るかどうかは疑問です。やはり、軍事的には、高いレベルで情報や技術の共有ができるファイブ・アイズのメンバーが強力な枠組みを構築するでしょう。
問題は、日本が日米同盟を基盤として、これら枠組みにどう関わるかです。日本は現段階で、ファイブ・アイズに参加できるほど情報の管理やセキュリティー・クリアランス等の制度ができていません。そうした制度の構築や実質的な運用を進めることは、現在の日本では難しいかもしれません。