4.5万円の「培養肉ビーフパティ」を15円に? 名大発ベンチャーNUProteinの挑戦
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NUProteinはタンパク質の合成技術を持つ日本のベンチャーです。
既に研究機関向けの試薬販売しており、食品メーカ向けに成長因子の販売も行っております。これまでは複数の特許を取得するための活動を中心にしてきましたが、今回メーカー向けに原料販売を行うことで事業を拡大して行くフェーズに入れると考え、培養肉の研究開発が活発な米国進出のため、株式投資型クラウドファンディングで資金調達を行いました。
クラウドファンディングでは目標額の倍近い、5,738万円を343名の個人投資家から調達することに成功しています。
https://ecrowd.co.jp/projects/8
個人投資家が非上場のベンチャー企業に投資するこのムーブメントは「エンジェル投資の民主化」として特集していただきましたので、よろしければ合わせてご覧ください。
https://newspicks.com/news/6266207/ディープテック(技術系)スタートアップの課題として技術者はいるが、ビジネス人材がいないことが頻繁に挙がりますが、NUProteinの場合は知財、投資、インキュベーションがCEO、研究開発がCTOと理想的な組織ですね。
すでに米インキュベーターMBC BioLabsへの入居審査に合格していて、米国展開の準備も進めているそうです。生産コストは下がった→味がどうなのか気になります。
参考
NUProteinサイト:http://nuprotein.jp/ja/
『大豆ミートなどの「もどき肉」はなぜ注目されているのか』
https://newspicks.com/news/6263094昆虫食・培養肉を含む代替タンパク質には、『代替元(肉)より遥かに高額の価格になってしまう』という問題点が常につきまといます。
サステナブル社会への意識が高い層に対しては、代替肉というものが価値になりますが、一般顧客からすれば怖いモノ見たさ以上に、わざわざ肉よりも高いものを買うモチベーションは生まれません。
実際、ある代替タンパク質のスタートアップをToC向けの食品商材を開発する商社からの依頼で紹介したことがありますが、同様の理由でコラボレーションには至りませんでした。
その意味では、今回のNUprotein社の格安の培養肉には大きな価値があります。
同社がアメリカに挑戦の場を移すことは誇らしくもあり、一方で日本のスタートアップエコシステムにいる者としては残念ですが、日本でも注目の動きがありましたので要チェックです。
昆虫食のグリラス社とBeyond Next Ventures有馬氏が発起人とのことです。
■2040年までに国内の食品ロス年間253万トンの活用・循環を目指す新組織サーキュラーフード推進ワーキングチームを新設
https://newspicks.com/news/6229148?