イタリア、「ワクチン証明書」提示を全職場で義務化…各地で抗議デモも
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産業部門によっても異なりますが、基本的にパスが必要となるのは職場に入る場合です。雇用主がリモートワークを許可した場合は適用されません。
イタリアですが、欧州で最も高齢化率が高い国で、第一波で最初に多くの犠牲者を出した国です。
現時点で12歳以上の接種対象年齢のうち85%が最低一回の接種を完了していますが、他の欧州各国と同様に30代40代の働き盛りの年代の接種率が80%台前半と低い。
https://lab24.ilsole24ore.com/numeri-vaccini-italia-mondo/
今回の政策はこの約300万人の未接種の生産年齢人口の中での接種率向上をねらったものですが、特に港湾など流通部門でストなどの抵抗が予想されており、欧州全体に広がる流通危機に拍車をかけるかもしれません。
このワクチンパスポートによる「裏口からのワクチン義務化」、欧州ではフランスが最初の大規模な実施例となりましたが、全接種者のうち26%がパス義務化を理由に接種を決断したという意識調査もあり、欧州各国が接種対象年齢の接種率9割を目指す中でワクチン忌避率の高い国にとって有用なツールであることを図らずも示しています。
冬を迎えるにあたって欧州の多くの国で新規感染者数が下げ止まり上昇に転ずる中で、各国もワクチン接種率の底上げやロックダウンを回避しつつクリスマス期間の経済活動を止めないための施策は打ち続けるはずです。
他方でスペインでは特に強制無しで接種率9割をまもなく達成する見込みで、国民のワクチンに対する理解が最も重要な要素である事はいうまでもありません。接種率はこの措置で増えて7割ということですので、この政策を決めたタイミングではもっと少なかったはず
アメリカにしてもイタリアにしても、比較的自由な放任的イメージが強い国が、証明書の扱いについては強い措置を取るのがアンバランスに見えるのですが、あまりそういう感覚は無いんですかね職場のみ義務化なんですかね。
一部の国では学校などでも「未接種の生徒には対面授業は行わない」という所もあって波紋を呼んでいます。
比較的ワクチン接種には肯定的な国民が多い日本では、義務化せずとも高い摂取率で、もはやアメリカもイギリスも追い抜いていますが(接種完了者割合、日本66%,英国65%,米国56%)、10代の子供への接種は未だ迷いのある親も多いです。