トヨタ世界生産、11月15%減へ 半導体不足で計画下回る
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11月の引き下げはある程度あるだろうと覚悟はしていたが、思ったほど規模が大きくない。
この時点で追加の年度下方修正を実施しなかったという意味は、12月~3月で挽回生産を「加えたい!」という意思表示でもあるだろう。(追記:9月と10月の減産幅が前回公表時から、10~15万台縮小できる記載アリ)。苦境の中で、まだやれるという姿勢を見せるのは大したもの。11月の決算発表で据え置くか下方修正するのか、見ものであるが、個人的に何らかの根拠があって据え置いたのではないかと考える。ただ、あまり無理をし過ぎるとサプライチェーンが疲弊する懸念もあり、バランスが重要だ。いや、もうホント日本の数多くの製品に半導体が使われている以上、こういったことも十分想像できたわけです。
一方で、日本は東南アジア各国にワクチンを融通していました。
国内流通で「早くしろ」「どうなってるんだ」と批判する方もいましたが、サプライチェーンに対して日本ができることをやっていたのだ、と、あらためて認識しています。
今後に向けて、国内の話だけでなく、日本の経済・物流のために海外のサプライチェーンに向けて何をやるのか、もっと政府が考えてほしいですね。
アメリカでは、物流の目詰まり解消のために、バイデン首相はチームに検討を指示し、港を24時間稼働させることにしました。日本とは事情が異なりますが、こういった活動で経済を支えることをぜひ、と思います。この減少量や、12月から挽回生産を検討しているという報道(①)を考えると、たぶんトヨタは半導体を確保できていると思う。
タイミングとして今減産になっているのは、半導体後工程の拠点が一定ある東南アジアでの夏のコロナ拡大によるロックダウンだろう。だからそれが回復していくから、挽回精算含めて回復する。
時系列を追っていくと、8月に「9月生産4割減」という話が出た(②)。9月に年始から出ている話で、どうしてここにきて減産の議論が来ているのだろうといったコメントをした(③)。
不足して作れないとなると、サプライチェーンは保守的になり、買いだめをする(④)、それによる仮需もあるだろう。
ただ、車載半導体の完全回復は2023年という予想もでている(⑤)。手当てができていなければ、定常的に通常の生産量に戻れない。これは普段からのサプライヤーとの関係性も影響してくる領域で、これから各社がどれだけ正常化するのか、しないのかを丁寧にニュースフロー見ていきたい。
①https://newspicks.com/news/6261775
②https://newspicks.com/news/6113554
③https://newspicks.com/news/6208737
④https://newspicks.com/news/6244596
⑤https://newspicks.com/news/6270127