バイデン大統領、ローマ教皇と会談へ 人工中絶容認が影
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バイデン大統領は、去年から米国のカトリック教会の一部で、ミサの際の聖体拝領を拒否されています。聖体拝領(communion)を受けられない状態というのは、いわゆる破門(excommunication)ということになります。
カトリックの教会法典では、中絶を行った者は自動的に破門されることが定められています。
この件を問題にしているのは、教皇やバチカンの中枢よりも、米国のカトリック司教協議会です。各国のカトリック教会の意思決定は、だいたいはその国の司教協議会で決まります。
米国の司教協議会で、バイデン大統領への聖体拝領を拒否することを圧倒的多数で可決しています。
教皇自身は、バイデン大統領への聖体拝領拒否には明らかに否定的です。
カトリックの歴史では、中世以来、教皇と対立すると破門されることが多いですが、教義上は破門になると死後地獄行きになるので、社会的効果は大きかったです。破門になったのは、英国王ジョン欠地王、フランス王フィリップ4世、神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世、マルティン・ルターなど、錚々たる面々も含まれていて、ヨーロッパの歴史の重要なシーンで繰り返されてきました。
バイデン米大統領の聖体拝領拒否の可能性も 米司教協議会が議案承認
https://www.christiantoday.co.jp/articles/29657/20210628/us-bishops-communion-biden.htmアメリカでは1900年頃まで全ての州で中絶が違法でした。現在約7割がキリスト教徒です。南部ルイジアナ州では赤ちゃんの心臓が動きだした時からの全ての中絶を禁止する州法が成立しました。関わった医師には禁固99年の刑が課される可能性があります。強姦した男より中絶した医師のほうが重罪とされるのです。これは日本では考えられません。