2021/10/14

【解説】新型コロナの「飲み薬」は収束のカギになるか

NewsPicks 副編集長 / 科学ジャーナリスト
ワクチンに次ぐコロナ対策の切り札となるのか──。
米製薬大手メルクなどが、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の経口抗ウイルス薬「モルヌピラビル」の緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請した。
従来のコロナ治療薬は、いずれも点滴で投与するタイプだった。
今回の薬が承認されれば、自宅で簡単に服用できる初めての飲み薬になる見込みだ。
注目の新薬について、専門家の見解とともにポイントをまとめた。
INDEX
  • 臨床試験では「入院か死亡」が半減
  • 変異株でも有効性
  • 増殖防ぐ「エラー・カタストロフィ」
  • 日本での実用化は?
  • 他の飲み薬も開発進む

臨床試験では「入院か死亡」が半減

モルヌピラビルは元々、米エモリー大学の大学発ベンチャーがインフルエンザの治療薬として開発していた薬だ。