この連載について
ビジネスの話題に関するNewsPicksオリジナルのインタビューやレポート
この記事の著者 / 編集者
関連する企業
国内大手自動車メーカー。創業は二輪車でアジア太平洋を中心に世界トップシェア。ヒューマノイドロボットASIMOやホンダジェットなどの航空機も手掛ける。2040年までに脱エンジンを目指す。
時価総額
10.0 兆円
業績
シェア
新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
この連載の記事一覧
【トップ直撃】「ワークス」製品を継いだ企業の「今」
262Picks
【核心】ユニクロは「リサイクル」でも稼ぐ
587Picks
【世界が熱狂】薬で「肥満」を治す時代に知っておきたいこと
319Picks
【爆速】メルカリ元幹部が3カ月で「ライドシェア起業」できた理由
301Picks
【衝撃】1LDK10億円でも売れる、中国人富裕層の圧倒的資金力
211Picks
【手本】撤退危機から急成長。COEDOに学ぶリブランディング
317Picks
【1年以上】仕事人間が長期で育休取ったら、人生変わった
339Picks
【新常識】効果抜群。「男性育休」はカネで解決できた
410Picks
【続・北尾】だから僕は「金融の次は半導体」に決めた
600Picks
【北尾CEO】新NISA時代、「SBIは一強に」
1061Picks
矛盾していると思うのは「これって、二酸化炭素いっぱい出る未来だよね」という点。というのは移動することは原罪的にエネルギーを消費し、その生産や利用のプロセスで必ず二酸化炭素は発生するから。
空飛ぶクルマ(eVTOL)は、Point to Pointで空を飛べるので、中距離(数十キロ~100キロくらい)を乗り換え時間や渋滞などを避けて早く移動できる。でも、常に重力に対抗しながら飛んでいるので必要なエネルギーは大きいし、遠く飛ぼうとするほど電池が重くなり、もっとエネルギー効率が悪くなる。
EV化に大胆に舵を切った理由がカーボンニュートラル。一方で、eVTOLが描く未来はより二酸化炭素を排出するように見える。コンパクトシティとMaaSを組み合わせて稼働率を上げる方が、稼働率が上がるので生産時の二酸化炭素排出を薄めたり、移動が減るのでカーボンニュートラルに資すると感じる。
原罪的に二酸化炭素は発生するし、移動は根源的なニーズで増えこそすれなくならない。だから、そのなかで効率化することは重要。
ただ、ニューヨークから5時間といった移動が大量に発生するような未来を目指せば、それは一杯二酸化炭素が発生するし、逆に一杯発生しないなら市場規模は限定的になると思う。だから、あまり未来として整合するイメージが持てない。
なお、ホンダの空飛ぶクルマは、先日発表があったものはガスタービンも使うハイブリッド式(下記)。日産のe-POWERみたいなイメージ(エンジンで発電して、電気で動かす)で、これをEVというならホンダの空飛ぶクルマもeVTOLだし、EVではないというならホンダのもeVTOLではないと思う。
https://newspicks.com/news/6229922
独立してきたからこそ、これまでの研究所は革新的なエンジンから「アシモ」「ホンダジェット」といった先進的なプロダクトを作り、世界レベルのブランドを誇る企業へと成長していきました。ただ、最近のホンダは「独創性がなくなった」「ワクワクしない」と言われて久しく、実際、F1撤退といった縮小傾向のニュースも目立ちます。
そんな中で、再びホンダは「面白く」なれるのか。そのカギを握るのは意外にも「空飛ぶ車」のプロジェクトです。かなり先のことかと思いきや、2年後には飛ばし、9年後にはサービスインさせたいとのこと。どうやって成功させるのか、技術研究所の大津社長に聞きました。
これは多くの企業が直面していてマクロには淘汰が起こるだろうけど、当事者のいちプレイヤーとしてはそんなことも言ってられず、未来を描くのは産みの苦しみはあるが、やり甲斐も大きい。
個人的にホンダは応援しているので、どうなっていくか期待。