2021/10/13
【核心】研究所を縮小しても「ホンダイズム」は生き残るのか?
最大の武器であるエンジンを捨て、EVで未来の勝負に備える決断を下した本田技研工業(ホンダ)。
しかし、彼らが描く「未来の移動」の中心は、実はEVだけではない。埼玉県は和光市にある本田技術研究所では、未来のモビリティ開発が日夜、進められている。
ホンダの強みは、本田技術研究所の設立にある。自由な商品開発を維持するために営業機能を担う本田技研工業と分離し続けてきた。
2020年4月には、EVや自動運転などの開発スピードを早めるため、四輪車開発機能を本体に統合したが、いまでも基礎研究は研究所が担っている。
そんな本田技術研究所が今、最も力を入れているのが「空飛ぶ車」だ。
20年後、「空飛ぶ車」の時代が来る──。本田技術研究所の大津啓司社長はそう語る。
果たして、ホンダはEVとの両輪で空飛ぶ車の開発を成功させられるのか。また、それは社会に浸透するのか。
NewsPicks編集部が、大津社長を直撃した。
INDEX
- ホンダが描く「移動の未来」
- 私たちは「社会を変えられる」
- 本当に「20年」で変わるのか?
- 既存ビジネスだけでは、生き残れない
- 研究所の「DNA」
- 「ホンダはつまらない」への答え
ホンダが描く「移動の未来」
2021年9月、ホンダが1本の動画を公開した。
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国内大手自動車メーカー。創業は二輪車でアジア太平洋を中心に世界トップシェア。ヒューマノイドロボットASIMOやホンダジェットなどの航空機も手掛ける。2040年までに脱エンジンを目指す。
時価総額
9.8 兆円
業績
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