米テキサス州知事、州内のコロナワクチン義務化禁止 政権を批判
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科学的な効果やデータではなく、「強制かどうか」という点が論点の中心になっている。感染症は社会の構成員が共に行動変容していかなければ対処できない問題であり、ワクチン接種も同様だが、過度な個人主義の協調が感染症に限らず、あらゆる公共政策の実施を困難にしている。
注目のコメント
地方分権の強いアメリカでは、地域ごとに政策が大きく異なります。たとえば、 ニューヨーク市は全米で初めてワクチン接種証明書の提出を全飲食店やジムに義務化しましたが、テキサス州で見られている政策はそれとは逆方向です。
特定の地域の政策を見ながら、「それでも全米の感染者は増えている」「減っている」といった日本からの意見を見ますが、それは大きな誤解です。
その政策はあくまで特定の地域だけのものであって、全米のほとんどの地域ではそのような対策がとられていないという状況がありうるからです。また、その地域差は時間とともにますます鮮明になってきています。在米20＋年ですが、これは残念ながら今の米国では「さもありなん」の日常光景です。「まだ廃藩置県が済んでいない(永久に出来ない)米国での、薩長と会津の終わりなき戊辰戦争の一環」と言えば我々日本人には理解し易いでしょうか。大昔に留学生やってた時と比べても、特に今世紀に入って中庸も常識もコンセンサスもどんどん消失してるなあと感じます。州によっては文化的に怖くて転勤も出来ない、なんて信じがたいでしょうけど、実際、親の面倒を見るために帰郷してバーにも行けなくなった(飲んで話すと喧嘩になりかねない)し友人もいない、とZoom会合で吐露する教師の友人もいます。We all agree to disagree 、って言ういい言葉もあったんですけどね。
現実は: ワクチン打たず自粛もしない人口多し→感染が広がる→blue statesで業を煮やし病院、学校、職場、そして遂に州知事が強要→反動でred states州知事がその逆を強要、です。不自由極まりない。戊辰戦争ですね。日本で西郷像は飾れてもこちらではリー将軍像は撤去、なので西郷大赦の明治22年以前、と理解しています。
多くの国民が感染防止策やワクチンの必要性を理解し、騒乱もなくワクチン摂取率も頭打ちの米国を抜いた、そんな日本では対岸の火事と傍観して、他のニュースや温泉をお楽しみ下さい。
