フェムテック先進の欧米で注目を集める「卵子凍結」と「テレヘルス」、コロナ禍で急成長を遂げた理由
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記事では触れられていませんが、未受精卵の卵子の凍結と、受精卵の卵子の凍結とでは、その後出産にまで至ることができるかどうかの確率(=出産率)はかなり異なります。因みに受精卵の凍結にしても、4分割や6分割といった初期胚を融解移植するのか、胚盤胞まで成長した胚を移植するのかで、これまた出産率は大きく異なります。つまり未受精卵の卵子を凍結しても、将来解凍し使用した場合、残念ながら妊娠・出産の可能性が高いとは言えないのが現状です。それゆえに、出産率について記事中で言及していないのではないかと思いました。
米国における「卵子凍結」の最新技術がどこまで進んだかにもよりますが、「若い時の卵子を凍結しておいた=いくつになってもその卵で妊娠できる」わけではありません。また医療機関によって技術も雲泥の差があります。
「パンデミックによって、パートナー探しが出来ず、生物学的な時計を一時停止したい」という女性の気持ちはとてもよく分かりますので、卵子凍結を考える際は「こんなはずではなかったのに」と後から悲しまないために、可能な限り情報収集し、納得・理解してから進むのが良いでしょう。日本でFemTech事業を展開しようとすると規制などでなかなか難しいと思うが、海外ではかなり伸びているスタートアップがある印象。
また、パンデミックにより卵子凍結する女性が急増したというのも興味深い。「フェムテック」とは、女性の健康をサポートする技術を用いたソフトウェア、診断、製品、サービスのことを指す。
米調査会社CB Insightsが今年発行したレポートでは、現在のフェムテック市場は350億ドル(約3.8兆円)で、2025年までに500億ドル(約5.5兆円)にまで拡大すると予想されている。
また、米国のフェムテック専門ファンド「Coyote Ventures」は、2027年までに1.18兆ドル(約129兆円)にまで成長するとしているそうです。