TikTok運営「バイトダンス」がネット広告で“圧勝”しているワケ。斬新すぎる手法の詳細
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広告の快・不快についての微妙な境界線がよく分かる興味深い記事でした。
要約するなら「心をねじまげられるような違和感には敏感でNGだけど、ぶらぶら散歩しているときに、自発的に寄り道している感覚なら歓迎でOK。」
以下、備忘録がてら興味を持った部分の抜き取り。
ー広告だとわかれば、多くの人がスキップしてしまう。それよりは、コンテンツとして楽しめる内容にし、他のショートムービーと同じように楽しんでもらった方が、広告効果が上がりやすい。
ーAIDMA(アイドマ:消費者が広告を見て、どのようなプロセスで購入に至るのかを表したジャーニーマップ。注意(Attention)、関心(Interest)、欲求(Desire)、記憶(Memory)、行動(Action)という段階を経て、広告から購入へのコンバージョンが行われるという仮説の1つ)のうち、広告にとって最も重要なのが「記憶」の段階
これまでのテレビ・雑誌などの広告の大きな目的は、消費者が店頭にたどり着くまでの間、商品の記憶を維持することだったが(そのためしつこいほど商品名を連呼したり、商品パッケージを大写しにしたり、商品名を織り込んだ歌を流して、記憶に残そうとする)そこにあってタップできれば、関心を惹き、欲求を喚起し、行動に転換できればいい。
だから、ただおいしそうに食べる姿で良い。(「注意」と「記憶」を削ぎ落とした姿)
ー特定のドラマ(テレビ)などの明確な目的のあるコンテンツと違って、ショートムービー(=休日にダラダラテレビを見る感覚)は明確な目的が存在しない。だからこそ気になる広告と出会ったら、気軽に購入ページに寄り道をする行動が起こりやすい。
出勤途中にカフェの新規開店の看板を見ても記憶にとどめるだけで寄り道をする人は少ないが、休日の散歩で見かけたら寄り道をしてみる人が多くなるのと同じ理屈だ。
ー広告の役割はお客さんに商品を買う気にさせることであって、芸術祭に出品することではないことを私たちはもう一度、立ち返って考える必要がある。
素人が手作りをしたような抖音の広告は、実は一歩先に進んだ新しい広告スタイルなのかもしれない。
注目のコメント
おそらく広告の概念が違って来ているのかもしれません。AIの検索システムでターゲットが特定できればそこに向けての実演販売ができればいい。そんな感じなのかも。
実演販売の購入決定率の高さは言わずもがなですが、要はちょうどターゲットとしている層に遭遇できるかどうか。
マスに向かって訴える一般の広告やネット広告とも違い、没入感のあるTikTok上で展開しているので臨場感があるのでしょう。弊社のTikTok広告でもよくTikTokerの方たちの作品のクオリティで感動します。そしてユーザーとしてもtiktokを見てるとき一番広告からの違和感を感じない気がします。
ネイティブコンテンツと同化することで高い効果を導くのは以前から謳われてきたことだけど、Tiktokほどそれが自然にやれるプラットフォームは無かったという感じですよね。ただ新たなブランド創りは困難で、あくまでCPA重視の運用になるでしょうから、またどんどんデジタルマーケティングは偏っていくなぁ、という気もする...