ノーベル経済学賞に米大学3教授 カード氏ら、最低賃金の研究
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◾️最低賃金の上昇が必ずしも雇用の減少につながらない?
【繊維産業の例】https://plus.chunichi.co.jp/blog/hidenoritanaka/article/559/5418/
>国内繊維産業の製造出荷額は、1991年をピークに20年間以上を通じて大幅な減少傾向にあります。歴史的に見ると、こうした繊維・アパレル産業の衰退傾向は、アジアの後発工業国との競争に伴う産業空洞化の問題として捉えることができます。
【何故、産業空洞化したのか】(国内の最低人件費)に伴い(アジアに製造拠点を移したから)では?
【結局】国内繊維産業の雇用は減ったが、その分を他産業が引き受けたから、国内雇用の減少にはつながらなかった?
注目のコメント
自然実験はcontrolledの実験が難しい時の代替手段です
2年前のデュフロらの受賞はcontrolledの比較試験での検証を経済分野で確立したことが評価されましたが、実験による検証が経済学の有効性を強くしてきたという考えの現れと思います
因果推論という経済学及び科学全般のエビデンスを支える体系がありますが、それと照らし合わせてみても、経済学は科学的な素養を急速かつ貪欲に身に付けてきた学術領域だと言えると思います
諸氏の意見はあるかと思いますが、かつて理論先行であり検証が手薄だった経済学の、素晴らしい成熟なのではないかと私は思います
もう少し言えば、理論分野においては昨年の応用ミクロでのミルグロムらの功績がありました、理論面も非常に重要であり、理論と実証の両輪が経済学を強くする、まさにそれを示すノーベル経済学賞の昨今だと思います
経済学の良心は今後、実社会にもっともっと波及していくものと思われます、そう思った受賞者発表でした自然科学と異なり経済学では実験が出来ないとの常識を「自然実験」が打ち破ったのは確かでしょうが、「必ずしも雇用の減少につながらない」だけで、繋がるか繋がらないかは状況次第。この分野、未だに結論は出ていないんじゃないのかな・・・ なにはともあれ、おめでとうございます!
私は大学院ではミクロ計量経済学のゼミに所属し、修士論文のテーマは、「銀行の貸し渋りと貸し剥がしという矛盾する銀行の貸し出し行動をBIS規制の変化の前後から自然実験の手法を用いて実証分析をする」というものでした。
今回のノーベル経済学賞の受賞を通じて、自然実験やEBPM(Evidence Based Policy Making)という手法がより注目されるようになることを期待しております。