Facebookも成長させた「超データ型」投資家集団、現る
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アメリカで教えていた時代に「アップルではすべてジョブズが決める。Googleではすべてデータが決める」という記事を使って議論したのを思い出しました。「VCはビジネスモデルではなく、人を見る」なんてよく言われますし、スタートアップが「これまでにないサービスを提供する」のであれば、成長パターンも「これまでにないもの」だったりするのではとも思うのですが、そこも含めてデータと人の役割分担はまだまだ変わっていくんだろうと思いました。
注目のコメント
Tribeが面白いのはデータを単にスクリーニングに活用しているだけでなく、動画で言われているような投資した後のサポートにもデータを活用しているところですよね。データでいい案件を見つける→いい企業に投資して、データ活用してサポートする→企業が伸びる&有益なデータが集まる→スクリーニングとサポートの質が上がるというポジティブサイクルを回している点が彼らの強みです。
シリコンバレーでは、個人個人のコネクションが見えない糸のようにつながっています。しかし、近年ではスタートアップの抱える膨大な事業データを使って、有望な投資先をスクリーニングしたり、事業アドバイスをする投資家集団が登場しています。
トライブキャピタルは、フェイスブックを世界最大のSNSに育て上げた、データサイエンティストらが深く関わっているVC。その圧倒的なノウハウを使って、年間300近いスタートアップのデータを預かり、その数字を膨大なレポートにして、投資判断をしている会社です。
創業者にインタビューしたら「上場企業ではいくらでも公開データで、将来性が分析できる。スタートアップは、ただそれをやってなかっただけ」と非常にクール。投資の世界をデータで塗り替える、注目のプレイヤーです。データを使った〇〇、そう、まさにVCの世界にもこのデータが大きく活用される事例を紹介します!
300社近いデータをいろいろ見て、コンサルしてあげる→企業はみんなよろおんで、そのデータを元に改善→これで改善したら、投資先としてステータスUPもできる。
スタートアップにとってみたら、これって嬉しい以外の何者でもないですよね。「データ見てあげるよ」というところまで行き着くまでにも激しい競争があると想像しますが、こういう差別化はとても面白いです。