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明治時代のワクチン接種済み証!そういうものがあったのですねー!

「これを見ると臨時種痘、つまり定期接種とは別に天然痘の流行地域で行われるワクチン接種が明治20年4月24日で、生まれが明治16年11月1日とありますから、この子が3歳のころですね」
なるほど。考えてみれば乳幼児の場合は母子手帳がワクチンを受けたかどうかわかる記録になっていますね。

「明治42年に天然痘予防が法律化されると、証明書が戸籍簿に転記され、学校への入学・就職など社会活動が制限されるようになりました。ただ、天然痘の場合はひととおり接種を済ませておけば、生涯を通じてかかることはほぼなかったので、接種を証明することには意味がありました。接種後も感染する可能性がある新型コロナとは状況が大きく違ったのです」
なるほど。やはり歴史に学べることはたくさんありますね。