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工場排出物をジャンル毎(商品そのもの、商品を作るための材料、製造過程で排出された端材などのスクラップ)に分けること、さらにそれを組成別(例えば生地の種類やプラスチックの種類ごと)に分けることは、繊維を取り扱う工場に限らず、廃棄物を減らしてリサイクル率を高めるための基本です。

しかし、何を重点的に集めればよいか、どの場所に一次回収のごみ箱を置けば効率的かなど、ノウハウがない工場も多いかと思います。

欧州では、大手リサイクラや廃棄物管理を専門とする会社がいくつもあり、これらの管理会社が工場に入り込んでこのあたりのアドバイスから実際の構内作業までを担うことが受け入れられる文化です。ですので本記事のような連携がいち早く行われやすいと感じています。

一方で日本は廃棄物に対する排出者責任を全うする意識が強く、工場の担当者が全てを管理しており、専門業者やアドバイザはなかなか受け入れられない印象です。わたくしのようなコンサルがアドバイザとして入ることもありますが、あまり一般的ではない認識です。このうえで工場の廃棄物管理担当者は必ずしも廃棄物の専門家ではない場合もありますし、人事異動などでノウハウが共有化されていないこともあります。

プラスチック資源循環促進法(新法)には、排出事業者の排出抑制や再資源化の促進も含まれます。事業者間の連携、または事業者が受け入れられない場合は代替となるもの(ITなど)による工場の排出物管理の効率化は、日本でも今後必要性が増してくるでしょう。

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