森林にも迫る高齢化 CO2吸収、ピークの8割 脱炭素や防災の壁
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注目のコメント
この記事は紙面版だと一面トップ。森林が注目されてきました。
ただ、中井さんがコメントされているように、
植えた後のメンテナンスの観点や生物多様性の観点がまるっきり抜け落ちています。ただ植林しただけでは森にはなってくれず、定期的に雑草を刈ったり、森になるまで特に最初の数年は伴走が必要です。
ということで、この辺は投資だけではなく投資後の経営や伴走が重要なスタートアップエコシステムと同じ。
その問題意識で伴走までしっかりやっていくのが中井さん、中間さんが立ち上げたGREEN FORESTERSです。是非応援したい会社です。
詳細背景、ならどうするか?等はこちらに
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000065674.html?fbclid=IwAR2thl0iDDIMaSUfygKyr9EVNwVxj-sE7crijhx4Ksb22Or9436bNyL9hs8現状の林業施策は増産重視に偏りがちで、需要増大に必ずしも実効性がないように見えます。需要が増えなければ供給がダブつき価格は上がりません。
個別作業に対しては補助金もありますが、植え付けた後にその森林がきちんと育っていくところまでケアできていません。森林は育つのに何十年もかかるのに、育てていくインセンティブがない。
森林は国土そのものですから、林業はいち産業ではなく国土安全保障にかかわります。官民連携で産業そのものをアップデートしていかないといけない。まさに我々が植林・育林ベンチャーを立ち上げて解決しようとしている課題。森林の役割はCO2吸収量だけではないが、切りたくても植える人がいなくて切れないという状況は増えている。
> 林野庁の調べでは伐採後の造林が計画どおりに進んでいない「造林未済地」は17年度に約1万1400ヘクタール
⇒"ヘクタール"と聞くとあまりなじみがなくてイメージしにくいが、東京ドームが約4.7ヘクタール。なので林野庁が分かっている範囲だけで、東京ドーム2,400個分くらいが植林・育林できていない。
> 近畿大学の松本光朗教授は「木材利用を促進し、成果を川上の林業に還元する政策が求められる」と指摘する。機械化による生産性の向上、複雑な所有権の整理など取り組むべき課題は多い。
⇒こういう話では機械化や境界明確化の話になりがちなのだが、根本は人手不足。特に伐採と比べて機械化が難しい造林の分野では、当面は人力で対応せざるを得ない状況。造林現場の"働き方改革"が、木材利用の促進の礎になる。