バニサドル初代大統領死去=イラン
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バニサドル死去。
1979年のイスラム革命が起きた際、指導者ホメイニの経済顧問だった人物です。革命が成就した後はもちろんホメイニとともに権力の中枢に駆け上がり、初代大統領にもなりました。
ただ、そもそもリベラルな思想だった上、ホメイニに「独裁者にならないで」という趣旨の警告をしたり、アメリカとの仲介を行ったりと、当時のガチガチに保守・強硬的だった指導部と相容れず、失脚。その後はパリをベースに反体制活動をしていました。
バニサドルがいとも簡単に失脚してしまった原因は、イスラム聖職者ではなかったこともあるでしょう。結局、今のイランの体制は「イスラム法学者」による統治が原則で、いくら優秀であってもイスラム法学者以外、ましてやリベラルな政治家が生き残り続けるのは極めて難しいということだと思います。