2021/10/11

気候変動で永久凍土融解、ロシア経済脅かす

建物やインフラに亀裂が入り「危機的状況」
【ヤクーツク(ロシア)】ロシアでは、かつて永久に凍っていると思われていた地盤が息を吹き返し、経済の屋台骨を脅かしている。
ロシア政府の研究や科学者によると、この永久凍土層の融解は気候変動がもたらしたものだ。
ヤクーツクは凍土融解によるインフラ損壊の危険に直面(写真:ARTHUR BONDAR FOR THE WALL STREE FOR THE WALL STREET JOURNAL)
石油・天然ガスのインフラ設備の大半を含め、ロシア国土の約3分の2は永久凍土層の上に位置している。
ロシアの平均気温は1976年以降、10年ごとにセ氏約0.6度ずつ上昇しており、これは世界全体の2.5倍に相当するペースだ(政府データ調べ)。