【ウスビ・サコ】「1家族100人の国」から来日して感じたこと
コメント
注目のコメント
マリの歴史的な建築とその現代への応用の試みには、驚くべきものがあります。
The Magnificent Mud Architecture of Mali
https://www.atlasobscura.com/articles/mud-masons-of-mali
サハラより北のイスラーム世界とは明らかに異質ですが、マリはアフリカ西部とアラブ地域をつなぐ通路でもありました。
大航海時代までは、アフリカで産出される金や銅、奴隷などを北のアラブ地域へ輸出し、塩などを南へ輸出することで、マリには莫大な富が蓄積されました。
この交易路は植民地化によってフランス人やスペイン人に奪われていきました。現在は、トゥアレグ人などの部族勢力やアル=カーイダが交易路の奪取のために戦っていて、それがマリで内戦が続き、クー・デタが繰り返される原因になっています。
マリは、交通路であるがために人の出入りが歴史的に多く、住民も多様になっています。交易商人や巡礼者が滞在することが富の源泉でもあったため、外から来た人々をもてなすことが習慣になっています。「外の人も家族として受容する」そうすることで、「地域の子供も旅人も同様に、自分たちの家族のように目を向けてあげられたらいいですよね。」というのは正にその通りだと思います。一方で、日本も以前は子供が沢山いて3世帯で同居する家族が多かったのが、核家族化していった歴史があります。マリも経済成長して高学歴化が進み、進学や就職に合わせて転居し、核家族化していくのではと思います。そうすると、社会的距離の取り方が変わるのかな〜と思いました。
「客人をもてなす」ということはつまり「あなたと私は別世界の人間だ」という線引きは確かにその通りですね。
私もコミュニティ作り的なNPO経営をしていますが、ゲストに対してはもちろんですが、日常的に関わるかなり身近なスタッフの皆さんに対しても基本的には敬語さん付けです。
関係性の一定距離を保つことで人間関係に気を使う範囲を狭めているのだと思います。
そうしないとソーシャルディスタンスの線引きが曖昧な人が増えすぎて、距離感が気になってコミュニケーションしづらい感じです。
逆にそれを取っ払って誰に対してもタメ語、ゲストもホストも関係なく思ったことお願いしたいことを口にする
みたいなことやってみたらどうだろう?
とちょっと想像してみると「いやいやいやそっちの方が絶対面倒くさい」と思ってしまうのは日本人だからなんですかね?