岸田首相 きょう所信表明演説 野党側は代表質問でただす方針
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「成長と分配の好循環」は、労働者の黄金時代といわれ福祉国家建設に邁進できた20世紀の政策スローガンだ。暴力的な資本主義が、激しい社会主義運動や労働運動により危機に落ち入り、その克服のために経済成長に後押しされながらも分配が、社会の安定と経済効率向上の好循環をもたらした。いうなら、その時ぐ「新しい資本主義」だろう。今や、それは、見当違いののスローガンだ。
「経済成長」をするという目標を掲げれば、国際的にも、国内市場であっても、企業が利潤率を確保するためには、配分してきた富を回収せざるを得ないのではないか。そして、次代を担う新しい産業は、雇用労働者を多く抱えないし、そこで働ける人も限られたリテラシーを持つものだけだ。
国家を維持するためには、先端産業を確立しても現在の経済規模を維持することが、精一杯であろう。
政府は、正しい現状認識を国民と共有し、次代の国の在り方を示さなければならない。そこには、与党も野党もない次元で、共創できるビジョン、戦略、目標を打ち出し、新たな時代の国民的合意を得なければならない。
自民党と自分の立場保持でなく、日本の将来と国際的立場を確立しなければ。
注目のコメント
「成長と分配の好循環」により「新しい資本主義」を実現するーー。中身が伴わない、中身は何だ、という突っ込みは当然あるでしょうが、日本のトップが国会での最初の演説で打ち上げる意義は小さくないと思います。後世に歴史的演説と言われるように、岸田首相だけでなく与野党ともに努力してほしいと思います。「自由で開かれたインド太平洋」は日本が考えた言葉です。それが今、世界の言葉となり、バイデン大統領も自分が考えたようにこの言葉を繰り返し使っています。そんな展開になればいいのですが。
この人は首相になりたい一心でがんばって首相になった、というだけの人であって、首相になって何をしたいとか、そういうビジョンは何もないんじゃないですかね。
なので所信表明したいことなど何もなく、周りの有力な政治家や有能そうな官僚の言ってることの中からかいつまんで、一貫性なく有権者に聞こえのよさそうなバラバラな政策が並ぶことになる、と。