品川駅の広告炎上騒動で考える、ネットのバナー的な広告メッセージが抱えるリスク(徳力基彦) - 個人
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メッセージがどうこうの前に、コピーとして文章がおかしいと思う。「懐かしみ」「凄み」「バブみ」みたいな「み」の使い方なのか、「⚪︎⚪︎は楽しみですか。」の用法に違和感を覚える。そんなに仕事して楽しいですか?にもとれるし、楽しく仕事してますか? 毎日エンジョイしてますか? にもとれる、コピーとして鋭さがないのに、誤解だけ生んでいて、炎上マーケティングだろと言われても、そんな狙いすら無さそう。
コピーライター大丈夫か。
注目のコメント
その昔、作家の筒井康隆さんが、ある団体からのクレームに対して「断筆宣言」をして、書くことを止めたという事件があった。
この時議論されたのが、表現の自由、萎縮、自粛、等についてである。表現には「ワサビ」が必要だ。どんなに美味しいお刺身も、ワサビがないと、何かモノタリナイ。でもワサビが効きすぎると、せっかくのお刺身が台無しになってしまう。
このワサビの「盛り方」が、絶妙でなくてはならない。今回は、少々「ワサビが効きすぎだぁ」と感じた人がいたということなのだろうが、ボクなどは、よく効いたワサビだとは思うが、ギリギリ美味しくいただける範囲だと感じたのだが。
人それぞれ感じ方が違うから「効きすぎた」という人がいたことも事実なのだろう。でも逆に、「もっとワサビを効かせて欲しい」という人もいるのも確か。
「言ったものガチ」にならないよう、実はもっと議論したら良かったのに、と思う。クレームに耳を傾けることは、もちろん大切なことではあるが、クレームに弱すぎる世の中は、確実に体力を減退させる。CEOはブランド戦略をよく理解していることが必須ですが、その要件の一つに
1、コミュニケーションのデリバリーが与える影響を自ら推し測ることができか
2、(得手不得手がある話なので)自分にその感覚があまりないならそれを自覚して、それに長けた人を使うことができるか
があります。
ブランド戦略やマーケティング・コミュニケーションに関わる業務は常日頃日常生活で行っているから、自分はできると思っている人はが多い印象です。しかしそれはさながら、いつもお財布を持ってお買い物しているから資金調達ができると言っているくらいかけ離れたものであることにそろそろみなさん気がついたほうがいいですよね。誰もがやろうと思えば発信できるようになってしまったから、意識もますます希薄になっている気がします。今回の品川駅の「今日の仕事は楽しみですか」広告の炎上騒動は、てっきり過去のNewsPicksによる「さよなら、おっさん」的な狙った炎上企画なのかなと思っていたのですが。
いろいろと調べてみると、どうもそういうことではなく、普通の企業でも起こりえてしまう話ではないかなと言う印象を受けたので、記事にまとめてみました。
無駄に長文な記事の割に解決策はなく、要は広告はよくよく議論した上で覚悟を持ってやろうね、という話なので、忙しい方は読まなくて結構なんですが(汗)
今回の炎上のニュースに対する反応を見ていると、他人事だと思っている人が多そうなので、案外そうではなさそうだということが伝われば何よりです。