｢医療資源は増やさず､対策は自粛だけ｣コロナ分科会を止められなければ岸田新政権は短命に終わる - 緊急事態宣言の乱発は経済を壊す
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注目のコメント
タイトルだけからでは伝わりにくいので、少し捕捉をさせて下さいませ。再分配政策が旗印とされていることが株安の原因と解説される状況が続いております。これはある程度は事実だと思いますが、世界的に政治が再分配を志向すること自体は1つの潮流でもあり、方向性自体が物凄く間違っているという話でもないと思います。ただ、政治資源が乏しい発足当初の情報発信としては（世界経済が踊り場局面にある事実も加味すれば尚更）不味かったかもしれません。
中長期的に再分配が本当にやりたいことだとした場合、出だしから金融市場で失点するのは得策ではなく、まずは目先の憂いを消すことが求められます。この点、やはり当面の注目点はコロナ対策にならざるを得ず、具体的にはもう2度と行動制限一本鎗の戦略に回帰することがないかどうかを注目したいところです。新規感染者の水準に一喜一憂する状況が続く限り、誰がやっても政治は安定しないでしょう。
コロナ分科会が「分からないものは分からない」と認めた上で、無為に人流に帰責した経済犠牲を強いるような基本姿勢を改めなければ、分科会の提示する戦略と一緒に日本経済が沈んでしまうと思います（実際に沈んできた、とも言えます）。少なくとも人流抑制が感染終息ひいては経済復活の鍵だというのであれば、半年前から日常を取り戻し、潜在成長率の2～3倍のスピードで走っている欧米経済の現状は一体なぜなのかもセットで情報発信することが必要に感じます。
かかる状況下、岸田四本柱などで提示される論点にはアフターコロナを見据えた経済正常化の鍵となるような施策も見出せます。従前のアプローチとは違う格好でコロナと対峙してくれることを岸田政権には期待したいと思っています。ご笑覧下さい。いささか挑発的に言うと、資本主義という言葉の意味を理解せず、また対峙される社会主義や共産主義という概念も理解出来ない人ほど、現状への不満を脱資本主義ですとか、新しい資本主義という言葉を使う傾向にあると感じます。聞こえが良いだけですね。きちんと抑えた方なら、サステナブルな資本主義とか、もはや破綻した概念です（資本主義とは、そもそも資本の自己増殖過程が経済を持続可能なものにしている現象を指すためですが）。
資本主義と市場経済、社会主義と計画経済の違いも分からない人。アラブとイスラムの違いが分からない人ほど、したり顔で物を語るようにも思います。
シュンペーターを読まずに創造的破壊や技術革新を語るなかれ、と言いたいところです。成長も分配も、きちんと文脈を踏まえて使うべきでしょうが、どうしても政治の発言は切り取られがちですから、オーバーシュートした反応になります。
新政権は、そうした意味で出鼻を挫かれたのかな、と感じます。後で、もう一回じっくり読みます。
最近忙しくて、政治経済記事に真面目にコメントしていなかったのですが、昨日は久しぶりにPCから真面目にコメントしました。
富の再配分が必要なのは理解できますが、再配分をする所は、パイが増えた所でするべきだと思います。
岸田総理をセンス悪い！と言い切ったのは、日本の株式市場がパイが増えた所だとは言えないと考えたからです。
株式投資は中長期投資が王道だとしたら、現在の日本の株式市場のパイは、増えたのではなく、漸く戻ったタイミングでしかありません。
これが、欧州やアメリカと決定的に違う点です。
日本人はバブル崩壊後の失われた20年に警戒しています。
ここ10年でパイを倍増以上にしたアメリカの市場に対する信頼感のような信頼感を日本の市場に対しては確立していません。
バイデン大統領も、同じような施策を唱えましたが、置かれた状況が違い過ぎます。
日本経済はパイが大きくなっていない…ということを、岸田総理は分かっているのか？も怪しいです。
パイが大きくなっていない上に、コロナ禍では相対的に優遇されている高齢者を更に優遇しました。そんな状況に疲れ切っていた中間層勤労世帯に対して、冷や水を刺すメッセージでした。
実際に実現出来るかどうか分かりませんが、就任メッセージとしては最悪です。
金持ちは許せない、もっと税金を支払え！とやっかんでいるレベルの夢のないメッセージだからです。
政治には、リーダーシップが必要です。国民の声を大事にするのは良いですが、庶民レベルの感覚を政治スローガンにするのはいかがなものか？と感じます。
