• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

ソニーのテレビが「金のなる木」に大変貌した裏側

東洋経済オンライン
8
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

注目のコメント

  • スタートアップ企業 COO/キャリアコンサルタント

    ◆捨てたからこそ得られたもの

     ソニーのテレビ販売が好調らしい。シャープやパナが液晶に投資したが、韓国勢に敗れて日本のテレビ製造は完全に敗退と個人的には思っていたが、記事によるとソニーはしぶとく復活を遂げたという。2012年に就任した平井社長が"より解像度の高い「4K」のテレビや、単価の高い大型画面のテレビに注力する方針へと転換。映像や音で差別化した高単価商品の販売を重視する戦略に舵を切"り売上は日本一位だけではなく"2020年は売上金額ベースでサムスンがシェア31.9%で世界首位。次いでLGが16.5%、ソニーは9.1%で3位"にまでなったという。

     付加価値の高い領域に絞って差別化というのは経営論としては弱者の戦い方の王道だが、ここまで成功しているのは驚く。付加価値をあげるために高くてもいい技術を集め、高くても売れる製品を作り上げる。シェアを求めて価格をどんどん落としていく作戦とは違い、高くてもいい製品なので部品もそれなりの値段だが、サプライヤーとも良好な関係を築き、安定供給される。実際に年々販売している製品単価が上がっている。

     会社としての付加価値のつけ方もこの記事では取り上げている。ソニーとしての強みであるコンテンツ事業との連携は、買う側からすれば大きな魅力だろう。付加価値の高い、高級志向領域での勝負ではソニーのブランドも効く。日本企業の復活劇としては絵にかいたような差別化・高級化の話だが、そこに隠れている今までと違うエッセンスも忘れてはいけない。

     今回の差別化で最も大きな違いは「自分達で作る」という部分を思い切って手放しているところだ。自前の技術・部品で囲い込みをして他社が真似できない製品を作るのではなく、世の中にある優れた技術を探して集めてきて自分たちでくみ上げる。この「探して組み立てる」ことが実は独自技術で、他社が出来ない部分であり、彼らは"私たちは料理人"と称しているのもその証だろう。

     映像をいかに美しく見せるかという部分に自分達の強みがあり、それを実現させるために目利き力を独自技術で唯一のものを作り上げ、昔からのブランド力で差別化する。割り切って捨てた部分があるからこそ、この成功ストーリーは成立しているのだと思う。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか