地球温暖化予測の基礎築く 真鍋淑郎氏らにノーベル物理学賞

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• 八田 浩輔

  毎日新聞 ニューヨーク支局専門記者

  ・2021年10月05日

  温暖化予測の基礎を築き、ノーベル物理学賞が決まった真鍋氏の業績を解説した記事です。
  気候変動は1980年代後半から地球規模の問題として国際政治のレベルで認識され、対策が進められてきました。温暖化が「政治化」した象徴の一つが、88年6月の米上院公聴会でのハンセン証言でした。NASAの科学者だったジェームズ・ハンセン氏が温室効果によって地球が温暖化していると明言したことで有名になったこの公聴会で、実は真鍋氏も証言していました。
  それから半世紀。世界の温室効果ガス排出量を減らすための十分な対応は取られないまま、世界の温室効果ガス排出量は今も右肩上がりで増加を続けています。